インタビュー

那須烏山市 國井副市長 インタビュー

那須烏山市 國井副市長 インタビュー

 

 那須烏山市で生まれ育った國井副市長。

 市のこれまでとこれからを、外から来た地域おこし協力隊がお聞きました!


副市長は生まれも育ちも那須烏山市なのでしょうか?◆

 そうです。今でいう向田地区の落合出身です。以前は向田村といって村だったんだけど、昭和29年の昭和の大合併で烏山町・七合村・境村・向田村の1町3村が合併して旧烏山町となったんですよ。次に平成の大合併で旧烏山町と旧南那須町が合併して今の那須烏山市となったわけです。
最初は馬頭町や小川町(今の那珂川町)と4町合併の話も進んでいて、新しい市の名前まで決まっていたんだけどね。いろいろあって今のような形におさまりました。法律でも、このときに合併することで財政支援を受けられるというのが決まっていたからね。

◆他の土地で暮らしたいと思ったことはありますか?◆

 長男だったから、ここから出ていこうという気持ちはなかったね。 
若いうちは、就職で出ていった同級生が帰省してきたときに少し憧れたこともあったけど、住み慣れたところがいいと思っていたし。

◆なぜ役所へ勤めようと思ったのですか?◆

 自分が就職するころは高度経済成長の手前で、民間の方が給料も高い時代だったんだけど、やはり長男ということもあったし、住み慣れたところがいいという気持ちもあったから。だから市役所(当時は烏山町役場)の職員へ応募しました。

副市長がお昼によく行かれる蕎麦屋石川屋さんにて。

◆今と昔と変わったところ、変わらないところはどんなところですか?◆

 インフラ関係は整ったね。昔は宇都宮から来るのに峠を二つ超えて来なくてはいけなかったからね。旧烏山町は県東部の中心部で大きな町だったんですよ。老舗の商家はもとは近江商人だったらしいし。町外から嫁いでくる人は峠を越えてきてたから、峠を越えた先に大きな町が開けていてびっくりした人も多かったみたいで。烏山は町では珍しい、人口集中地区になっていたんですよ。
 あと、昔この辺は葉タバコ産業が盛んで、山あげ会館のところは日本たばこ産業の専売公社が建っていたんですよ。葉タバコを売りに来た人は、売ったお金で普段は買えないようなお土産を買っていったりしてた。そういうところは以前と変わったところだね。
 変わらないのは自然が豊かなところ。緑も多いし、川の水量もあまり変わっていない。当時も今の那須烏山も豊かな自然が残っていると思います。

◆昨年、山あげ祭がユネスコに登録されましたが、副市長にとって山あげ祭とは?◆

 向田地区出身だから、子どもの頃は見る側だった。見に行くのも交通の便が今みたいに便利でなかったから、あまり行けなかったな。行っても子どもには歌舞伎は難しくて、舞台を見るより露店が楽しみだったね。
 本格的に参加したのは役場に勤めるようになってから。ユネスコに登録されて、今後も継承していかないとね。

この日副市長が注文した、たぬきそばとせりの天ぷら。せりの天ぷらを私にも取り分けてくれました!サクッサク!

石川屋さんの暖簾。いつもお昼どきお客さんでいっぱいです。

那須烏山市産のそば粉を使用しています。

那珂川流域の八溝地域ではそばの栽培が盛ん。八溝そば街道と呼ばれ、お蕎麦屋さんもたくさんあります。

◆以前は青年団の活動が活発だったとお聞きしました。どんな活動をされていたのでしょうか?◆

 青年団は任意だから大きな組織ではなくて、地元の7~8人の小さな組織だったんですよ。私がいた向田地区は40件くらいの戸数の地域で、その中でお祭りごとなどを運営してた。以前は各地域にあって情報交換の場にもなっていた。今はほとんどなくなってしまったね。代わりに公民館活動が市民の交流や情報交換の場になっているんじゃないかな。
 運動会も以前は30チームくらいあったけど、今は10チームほどだしね。運動会なんかもコミュニケーションを取るにはいい機会になるんだけどね。

◆今後、まちづくりや地域おこしに対して、役所はどんな役割があると思いますか?◆

 市民が積極的に参加してくれるような体制づくりをしていきたい。行政が100%やらなくてはいけないこともあるけれどね。
課題や問題点に対して、行政だけで立派な計画があっても、うまくいかない。各課が市民と一緒に解決していかないといけないよね。
市政に関するアンケート調査も行って計画を作っているが、作ったあとに参画も促さないといけないと思っています。

お昼をご一緒させていただいた副市長と職員さん。ざるそばやカレーうどんなども美味しそうでした。

◆これから那須烏山市をどんな街にしてていきたいですか?また、新しい市長へどんな活躍を望みますか?◆

 どこの自治体もそうだけど、一気に人口を増やすのは難しい。そんな中で、進学や就職などで出ていった人が戻ってくるような魅力づくりをしていきたい。そのために、住環境や教育、子育てに力を入れていきたい。それを踏まえて、新しい市長には、美しい自然と伝統ある文化・歴史を残していってほしいです。いろいろな政策はあるが、一度訪れてみたいと思ってもらえるようなまちづくりをしてほしい。
 昔は地域一体となって清掃などもやっていて、自分たちで何かやろうという情勢があった。今はなかなかないよね。誰かがやるのを待っているのではなくて、自分たちでできることはやっていこうという情勢が戻るようにしたいね。

◆まちづくり課では今後も地域おこし協力隊を増やしていく予定ですが、私たちに望むことは何でしょうか?◆

 生まれたときからずっといる人には気づかない部分や分からないような問題を的確に捉えて提言してほしいです。いいところはもちろん、良くない部分や問題点も指摘してほしい。
 ただ、3年後までに結果を出すのは難しいと思いますし、あまり期待をかけすぎてもプレッシャーになってしまいますから、あまりプレッシャーを与えないようにしたいです。すぐに結果が出るようなものでもないですしね。議会や市民の方からも早急な費用対効果を求める声もありますが、焦らずに地域の人とコミュニケーションをとって、たくさん意見交換してもらえたらと思います。

市役所 副市長室にてお話を伺わせて頂きました。

~インタビューを終えて~

 副市長にお話を聞く貴重な機会を頂け、大変うれしく思います。副市長としての立場から考えるこれからの展望や、一市民としてのまちへの想いなどお聞きすることができ、とても興味深かったです。
 地域おこし協力隊へも、プレッシャーを与えないようにとお気遣い頂き、非常にありがたく心強いと感じました。まさかこんなお言葉をかけて頂けるとは思いもよらなかったので、今回こうしてお話しすることができ、本当によかったです。
國井副市長、お忙しい中お時間を頂き、誠にありがとうございました。 

※注 インタビューさせて頂いたのは2017年11月ですので市長選挙の前です。

えのもと

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東京生まれ埼玉育ちの元OL。
栃木県那須烏山市 地域おこし協力隊の一人。
お米と猫と洋楽が好き。好きな海外バンドが来日すると弾丸で上京します。

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